当サイトは今後こちらに移転・統合する予定です。

長期にわたり更新が滞っておりますが、
今後はこちらのサイトでの更新は行わず、
移転・統合先のサイトにて更新いたします。


《移転・統合先サイト》
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2016/11/13

赤い車両と白い霧。

紅白といえば縁起がいいのかもしれない。

肥薩線を走る『いさぶろう・しんぺい』号。

峠越えでスイッチバックをしたり、

日本三大車窓を見られたり、

とても魅力溢れる列車。



そんな今日は雨。

日本三大車窓から見えるその景色は霧島連山。

今、目の前に見えるのは、真っ白な霧。

晴れていたら見えるその景色を想像し、心の目で見る霧の向こうの霧島連山。



紅白もいいけど、青い空に映える赤い車両も見てみたい。

そして、青空の下の霧島連山も見てみたい。

そんな欲を抱きながら、今日は峠を越える。

何かが違う。

それにふと気づき、気になり始める。

違和感の理由がわかったとき、ひとは落ち着く。

この日見た踊り子はいつも見る踊り子とは違った。


馴染みの湘南色ではなく、上毛三山の色を模した帯をまとった車体。

はるばる伊豆へきてくれたように感じる。


線路はつながっている。

だから、この185系もここにいる。

少し暖かい気持ちになった。

帰りを見守る蛙がいる。ずっと見守る蛙がいる。

頭端式ホームの車止め標識の前でじっと一方向を見つめ電車と乗客を見守る蛙がいる。

太陽が元気な暑い日でも、雪が降るような寒い日でも変わらず人々を見守っている。

こうやって、見守ってくれている蛙がいるだけでただの頭端式ホームに暖かさが加わるように感じる。


“ちょっとしたこと”これが人の心を和ませ、優しい気持ちにさせてくれる。

忙しさや時間に追われてちょっとしたことに気が付けないことが時としてある。

心にも時間にも余裕があればちょっとしたところにも気を配る事ができる。

わらしべ長者の話とは違うかもしれないが、
ちょっとの余裕が生んだ気配りが多くの人を幸せにさせたり、大きな成果を授けてくれるかもしれない。

人を幸せにする事は簡単な事ではないが、
心に余裕を持って生活しようとする意識を持つ事は自分次第できる。


忙しくてもどこかで心の余裕を持つように意識して生活していきたい。